
著:北方 謙三
「同じ人間だろうが。会いたい者には会う。それぐらいのことは当たり前だ。堅苦しく考えるなよ。みんな、生身の人間で、淋しさも悲しさもあるんだぜ」
2006年12月刊行物。約3週間の積み。連続刊行。輪舞って急にオシャレじゃん。
地稽星は曹正。お兄さんが国に拷問の末に殺された怒りが原動力になっている。お兄さんの遺体の描写が短いながらキッツいのよね……。
天慧星は石秀。致死軍の兵に徹し切れず、それもまたひとつの生き方か。
心を殺して老人を拷問するシーン、精神的にも物理的にもしんどいな……。
天機星は呉用。天機星と言えば軍師の星で、超重要ポジション。満を持して章タイトルに出て来るかと思ったが、僅か3巻にして出て来るとは。最終章が天魁の星だろうって勝手に決めつけてるけど違うのかな。
地俊星は宋江の弟、宋清。宋江の弟なので、天罡星かと思いきや、地煞星なのね。
宋江の協力者である鄧礼華と男女の関係になり、幾多の障壁を越えてようやく結ばれる……これからはふたりで世直しを頑張っていくぞい!という矢先に宋江の妾、閻婆惜との痴情のもつれが発生、鄧礼華と閻婆惜は生命を落としてしまう。
は~~~~~~~~~1巻2巻と開幕早々女関係でメンタルやられる展開が続いたが、今回はそういうことが無かったので油断していたら最後の最後でこれだよ……。
大前提として閻婆惜は妾なんだから宋江が他の女性を囲ったとしても文句を言う筋合いは無いんだけど、彼女は殆ど宋江としか関係を持っていなかったから依存してしまうのも理解る……。
一方で、全く閻婆惜の気持ちに気付いてあげない宋江よ。視点がマクロになり過ぎて、目の前の人が見えなくなっとるやないか。何が処女を犯してるみたいで興奮した、じゃないのよw性癖大丈夫か……w
宋江は自業自得な部分があるが、宋清は完全なとばっちりで可哀想過ぎるやろ……。鄧礼華のために全部を捨ててきたってのによぉ……。
地魁星は朱武。影の立役者みたいなポジションなんだっけ。
少華山のリーダーとなった史進。若さ故に兵達に苛烈な態度をとることも。兵に喝を入れるあまり殺してしまうのは苛烈が過ぎる。
そんな史進は再び王進の元で学び直すことに。王進もさることながら王進のお母さんの包容力がパネぇのよ。
地好星は孔明。
天満星は朱仝(しゅどう)。この章、どう考えてもスポット当たってるのは宋江と宋清兄妹で彼じゃないけどなw
武松と朱仝が事前に取り決めていたお互いにしか通じない合図は、武松が拳で木を折っていくこと。マーキング法が豪快過ぎるだろw
楊志は家族を殺された男の子を楊令(ようれい)と名付け、養うことに。おぉ、この子が続編で主人公となる楊令か。こんなドラマチックな出会いだったのね。
済仁美という奥さんも出来て、良い家族になったな~と。
ただ、既に青蓮寺にマークされてるのが不穏だ……。楊令が生き残るは保証されてるからいいけど、済仁美は生き残れる気がしない……。
楊志の章は前巻で終わってるが、どう考えても今回の方がメイン回だよなw
裏で国を支える青蓮寺の描写も増えてきた。彼等は国の内側から国を変えようとしてるのか。利害が一致すれば手を取り合える可能性もあるか……?
青蓮寺側には百八星いないのかな。ひとりくらいいてもおかしくなさそうだけど。
原典の百八星には女性はいないっぽい?
当時、3巻までは読んだような気がするのだが、全く記憶に無い……。しかし今読むとごっつ面白くてどんどん進んじゃう。4巻以降も読んでいくぞ~。
燃:A+ 萌:A- 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・文庫版 水滸伝 二 替天の章(2006/11)



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