【小説】文庫版 水滸伝 二 替天の章【感想/ネタバレ】

4087460940

著:北方 謙三

「いや、実にさまざまな人がこの世に生きている。しみじみと、私はそう思います」

2006年11月刊行物。約2週間半の積み。連続刊行。2巻から替天とは大きく出たな。まぁ志を大きく持っていないと国を覆すなんて大事は成し遂げられないかもしれないけど。

さて、国と戦うためには簡単には脅かされない拠点が必要。宋江達は梁山湖の中にある山寨を根城とすべく、策を張り巡らせる。山寨を支配している志を失った男、王倫を排除することが鍵で……。

暫くは読み続けていくと決めたので、誰がどの宿星なのかもちゃんと確認しておこうという気持ちになってきた。まずは1巻の星を振り返ろうかと。

天罡星は魯俊義。あ、そうなんだ?最初に当たるスポット的にてっきり林冲かと……。
天孤星は魯智深。まぁこれは理解る。
天罪星は阮小五。ここはよく理解ってなかったな。
天雄星が林冲。確かにこの章でスポットが当たっているか。
地暴星は鮑旭。これは理解りやすかったね。
天微星は史進。これも理解りやすいか。
地囚星は朱貴。ここでもう朱貴の星が出てたのか。2巻の方が印象深いような気がしたけど。
地霊星は安道全。これは大活躍だったので納得ね。ここまでが1巻の分。

冒頭には前巻の粗筋が。ちゃんと百八星の名前は太字になってるのね。

天傷星は武松。1巻でも出て来ていたものの、どんな人物かはあまり判っていなかった。
今回まずスポットが当たるのは彼なんだけども、20年片思いしていた兄嫁を犯した挙句、自殺させてしまって。何でそういう辛い話するのぉ……。
1巻に続いて開幕早々、女関係でキツい話をぶっ込んでくるの何……?

後悔に苛まれ、自暴自棄となってしまう武松。しかしそれでも思い人のことを思い出すとフルボッ〇してしまうのであった。性欲無限大じゃねーかw
そんな武松は王進の元で己を見詰め直すことに。そこには成長した鮑旭の姿も。立派になって……(´;ω;`)

地幽星は薬師の薛永。安道全との医療コンビネーションが気持ち良い。ふたりとも自分が興味のあることだとアホみたいな行動力を発揮するのが好きw

天暗星は楊志。天間星は公孫勝。
地耗星は白勝。コソ泥をやっていた過去があるが、林冲と安道全に生命を救われて、アツい友情に目覚めたのが良いね。こういうポジションのキャラって後々死にそうにも見えて心配だ……。

天異星は劉唐。
地妖星は杜遷、地魔星は宋万。王倫の側近ナンバーツーとスリーが一気に消化された形ね。

最初こそ志を掲げていたが、時が経つにつれて現状に甘んじて、仮初の王の立場に拘るようになってしまった王倫。山寨を活用したい宋江達からすると、口ばかりで行動しないカスって扱いだけど、ずるずると行動を起こせない気持ちは理解る……。

王倫を排除し、山寨は替天行道の旗を掲げて梁山泊の名で拠点として生まれ変わった。本拠地が手に入る瞬間ってワクワクするよねぇ。
一方、各地で動き出す反乱の芽に気付き始めた国側の描写も濃くなってきた。確かに敵が魅力的でないと英雄達の活躍も霞んでしまいますからね。

燃:A+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A+

シリーズリンク
文庫版 水滸伝 一 曙光の章(2006/10)

4087460940
水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)

コメント

タイトルとURLをコピーしました