
著:北方 謙三
「人の世には、縁というものがある。それがどう生きるかだ」
集英社文庫2006年10月刊行物。約2ヶ月1週間半の積み。『コースアゲイン』から1年2ヶ月振りの新刊。
中国の歴史小説を大胆に翻案した傑作長編が文庫化。サブタイかっこよ。
元々俺の入り口はゲーム『幻想水滸伝』で、その流れで後輩が部室に持って来てくれていた本作を20年近く前に読んだのが最初。
確か3巻くらいまでは読んだ筈なんだが、今一つ乗り切れずそのままフェードアウトしちゃったんだよな。
で、今になって会社の同期から熱烈にプレゼンされて、ほなもう1回読んでみるかと。
丁度ドラマをやった時期なので、専用カバーが付いてるんだね。
十二世紀の中国。役人達は腐敗し、国は腐りつつあった。時代を憂い、密かに動き出す男達。彼等はやがて導かれるかのように縁を繋ぎ、大義の元に集っていく……。
30~50ページ毎に章が分かれていて、各章には宿星の名が充てられている。誰がどの宿星なのか考えながら読むのも楽しい。宋江(そうこう)や林冲(りんちゅう)が主要人物として扱われてはいるが、群像劇の色合いが濃いね。
原典を知っていれば、誰が百八星かは事前に判るんだけど、そこの知識が無いので誰が主要人物なのか分からない状態で読み進めることになる。
王進、あんだけ活躍してるのに百八星じゃないの意外過ぎるでしょw
王進が人を育てていく描写がハートフルで良いな。力を好きに振るうしかなかった荒くれ者が学び、何を目指すべきか気付いていく過程が良い。特に鮑旭の成長が沁みる。
一方、林冲の境遇がキッツい……。奥さんが凌辱された挙句、自殺に追いやられるだけでも相当キツいのに、その事実を林冲は伝聞で聞かされただけというのがまた辛い。いや、目の当たりにするのもキツいのだが……。
死亡した描写があるわけではないので、ワンチャン生きてるのでは?と思いたいが、そんな甘っちょろい作風じゃないよな……?
大雪の中を進み、その中で仲間の手術を決行する林冲達のシーン。ここだけは何故か当時読んだ記憶が残ってるんだよな。
少しずつ反乱軍の結成が現実味を帯びていくのがワクワクするね。アルェー?昔読んだ時よりも面白く感じた気がするぞ。早く2巻読みてェ!!どん!!!!ってなってる。
会社員になって強大な悪を倒したいって気持ちが強くなったからだろうか……w
というわけで読み進めていきたいな。
燃:A+ 萌:B+ 笑:C 総:A+



コメント