【ラノベ】ほうかごがかり 03巻【感想/ネタバレ】

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著:甲田 学人 イラスト:potg

絵筆で傷をつけるのだ。少しでも。この理不尽な『世界』に。

2024年5月刊行物。約4週間の積み。3ヶ月振りの新刊。
表紙にはここで啓が登場か。
さて、現実に侵蝕してきた無名不思議によって惺が死亡。彼の思いを引き継ぐと決意した啓は憑りつかれたかのように無名不思議の絵を描くことに没頭していく……。
口絵はかかりの卒業式を想像させるイラストで。まさか生からの卒業なのでは……とヒヤヒヤさせてくる。

惺は無名不思議によって殺されたとはいえ、現実側で死亡したので存在は消えずに普通に死ぬ形に。何らかの形でストーリーに関わることもなく、ガチで死亡退場なのかよ……つら……。

菊だけは生き残らせようとする啓だったが、菊もまた啓を生き残らせようとしていて。どいつもこいつも……(´;ω;`)
そうこうする内に、菊は活性化した無名不思議によって死亡してしまって。
完全にこちょこちょおばけに取り込まれて死亡したと思われていた留希が、こちょこちょおばけが完全記録されたことで復活。しかし復活したのが屋上からの落下途中だったため、地面に叩きつけられたことによる大ダメージを受けて、そのまま死亡。何でそういう酷いことするのぉ……。2巻で退場しておいた方が幸せだったなんて……。

危うく片目を潰されるところだった啓。油断すると、すぐ目をヤりにくるじゃん……怖過ぎるだろ……。
このまま破滅へ向けてまっしぐらかと思われたが、最後の最後に残されていた救い。あっぶね~あとちょっと遅かったら終わってたぞ……。
あの神々しくもおぞましい上位世界は一体……。

ただの嫌みな教師かと思われたネチ太郎には意外にも背景が。どうやらほうかごで子供が死ぬと周辺の人間には何らかの影響が出る様子。わざわざここで描写してきたってことは今後何か関わってくるのか……?

かかりから卒業出来た啓。しかしその心はほうかごに未練を残したままで。中学生となった啓は新たにかかりとなってしまった後背に手を差し伸べて……。
めちゃくちゃ最終巻みたいな締め方だけど、続くんだよねぇ。4巻からサブタイが付くのは知っていたので、今巻で何か大きな区切りがつくんだろうとは思ってたいけど、こういう結末とは……。
でもこれ以上面白くなるのかなぁ。蛇足になっちゃわないか心配。

燃:B+ 萌:B+ 笑:C 総:A+

シリーズリンク
ほうかごがかり 02巻(2024/02)

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ほうかごがかり3 (電撃文庫)

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