【映画/Vシネマ】仮面ライダーカブト 20th 天を継ぐもの【感想/ネタバレ】

「ここから先は━━」
「全部未来だ!」

渋い。

概要

2026/11/06公開。伝説の平成ライダー第7作の20周年記念作。年明けにレジェンド新作映画のタイトル候補にも入っていた本作、蓋を開けてみれば主役不在のVシネであった。
主演不在で周年記念作が作られるケースって今まであったっけ。発起人は加賀美役の佐藤さんかと思いきや、矢車さん役の徳山さんらしい。

スタッフ

監督はパイロットを務めた石田監督。実質引退状態っぽいが、キャスト陣からのラブコールを受けて復帰した形か。
情報解禁前にインスタに撮影風景をうっかり載せてしまって、しっかり怒られたらしいのおもろいw

脚本はメインライターの米村さん。名前を見るの久し振りな気がするな。
アクション監督も引き続き宮崎さんが担当。
プロデューサーも当時からの白倉さんと武部さん。このふたり、ほんとめっちゃよく名前見るよな……w
なおアクター陣はオリキャスの方はいないっぽい。永徳さんは当時キックホッパーを演っていたそうだけどスケジュールが合わなかったそうで。

導入

共存の道を歩み始めた人類とワーム。かつてライダーシステムの資格者だった者達はそれぞれの人生を歩んでいた。
だが、密かに活動を再開していたZECTはいつの間にか世界を支配しようとするワーム達に掌握されていて……。

冒頭では総理大臣に就任した加賀美陸さんが登場。他のキャラとの絡みはほぼほぼ無くて、この場面でのみ登場。記念出演くらいの立ち位置ね。

加賀美新/仮面ライダーガタック

今は警察官。一人息子の結(ゆい)と一緒に暮らしている。
結衣が生まれてすぐに奥さんは謎の病気で亡くなったらしい。明言されていないが、どうやらこの結婚相手はひよりである様子。収まるべきところに収まった感があるが、早逝してしまったのが残念である。

息子との関係性はいつも仲良し親子です!イェイイェーイ!でもなければ、ギスギスのギスとまではいかない絶妙な状態。思春期真っただ中の少年と父親の関係性といえば、みたいな感じだねぇ。

20年経っても戦う必要があると判断すればたちまちガタックに変身。マスクドフォームのスーツが残っていないということなのか、直接ライダーフォームへ変身。キャストオフの過程も挟んでいないので、完全にオミットされてる?20年の間にマスクドフォーム要らんくない?って判断されたんだろうか。
キャストオフって本作の魅力のひとつだし、そこはたっぷり見たかったけどなぁ。

またクロックアップ演出も控えめなものに。何やら現代のカメラには当時活用していた機能が付いていないんだとか。まさかロストテクノロジーになってるだなんて……w
映像で見ている間は全く気にならなかったが、パンフレットの写真だと各ライダーのアンダースーツがボロッボロであることが判る。何とか過去のスーツを再利用して引っ張り出してきたのか……。

加賀美結/仮面ライダーカブト

父親に対して複雑な感情を抱いている思春期真っ盛りの少年。妻の遺影の前に毎日ご飯を供える父に反発する気持ちもありつつ、でもお母さんの遺影を大切に扱う心優しい面もあるというバランス感よ。
天道の娘であるヒカルとはクラスメイトで、ふたりの関係性は当時の加賀美と天道そのものでほっこりしちゃうね。

終盤ではカブトの新たなる資格者として認められて変身。ガタックダブルカリバーを使って戦う様は受け継ぐ者として納得感が強かった。

天道ヒカル/仮面ライダーアトラス

あの天道の娘。結にしてもヒカルにしても観るまでは、実はフェイクで血縁関係は無いのかも……と思っていたが、普通にそれぞれ親子であった。
ヒカル曰く、天道はある日突然姿を消してしまったらしい。

このヒカルの顔がなぁ、天道の娘という説得力が凄いんだよな。キャストが顔採用なの笑っちゃうよな。
学校の制服もパンツスタイルを選択しており、我が道を征く感がある。
顔から感じる印象よりも声は高かったな。

新世代のライダーシステム、アトラスゼクターを使って仮面ライダーアトラスへ変身。ヒカルの手が小さいこともあるのかアトラスゼクター、めっちゃゴツいやん。
一瞬だけマスクドフォームも登場。CGでの表現か。
白いカブトと言わんばかりのデザインで、次世代の主人公感がある王道デザイン。

アトラスゼクターもZECTが開発していたものなのかな。出所について言及されなかったからよく理解らんのだよな。天道が裏で娘の手に渡るように動いてそうな感じももするけど。

矢車想/仮面ライダーザビー/キックホッパー

意外にもZECTに復帰。パーフェクトハーモニー思想も復活。まさかザビーへの変身が見れるとは思わなんだ。
が、実はZECTはワームに乗っ取られていることに気付かず、完全にピエロに。
そこからやさぐれて見慣れたやさぐるまさんに。変わり身早過ぎだろw

キックホッパーだけでなく途中でパンチホッパーにも変身。ホッパーゼクターは地獄兄弟が使い分けていただけなのか、矢車さんと影山それぞれで変身する姿が固定されているのか謎だったけど、普通にフォームチェンジ出来る仕様だったのか。まさか今更判明するとは……w

風間大介/仮面ライダードレイク

相変わらずメイクアップアーティストを続けている様子。ゴンが結婚するということで、そのウェディングメイクを担当しようとするが……。
素直にメイクを担当して感動のシーンになるかと思いきや、20年を経る中でそれぞれに変わったお互いの立場が何ともシブい。

芸能活動をしているゴンのマネージャー役として高木勝也さんが出演。どういうキャスティングなんだw
近年よく東映特撮で見かける顔だけど……。
大人になったゴンを演じるのは馬場ふみかさん。『ドライブ』のメディック役の方ですね。
当時ゴン役を務めていた神崎愛瑠さんはとっくの昔に引退したっぽい……?

三島正人/仮面ライダーギラファ

今回登場するのはオリジナルの三島に擬態したワーム。新たに開発されたギラファゼクターで仮面ライダーギラファに変身する。
三島に擬態する理由は何かあったのかな。かつてZECTで高い地位にいた人物の姿を使うことでプラスになるのかしら……。

ギラファはいかにもダークライダーでございといった凶悪なマスクが良いね。
結に使わせるために調整したサソードゼクターも持っていた。おっ、オリキャスは無理でもサソードは出るのか!と思うじゃん?ヒカルに蹴っ飛ばされて退場である。何でだよw

神代剣/仮面ライダーサソード役の山本裕典さんは登場せず。オファー自体はあったが、劇中で既に死亡していることもあって出演が見送られたとも聞くが真相は不明。

いち早くZECTの変質に気付いた田所さんは三島を止めるべく自爆。以降登場しなかったが、死亡したのかな。何故か三島は爆発に巻き込まれてもピンピンしていたので田所さんも生きている可能性はあるが……。

決戦

ZECTの基地へと乗り込む加賀美達。立ち塞がるZECT隊員達は全員ワームの筈だが、終始人間の姿のまま戦闘。もう1体たりともワームのスーツって残ってないってことか。
ライダー達が見た目ゴリゴリの人間を倒していく様はシュールだ……w
一応撃破される瞬間だけワームの姿になって、人間を倒してるんじゃないですよアピールされてるのが余計にシュールw

ZECTの野望は阻止されたが、これって三島達が舐めプで来てくれてたから勝てた感あるよな。
矢車さんを殺さず見逃したり、旧型のライダーシステムを破壊しておかなったりさ……。

最後に加賀美の前に差し出された手。天道が顔を見せてくれたってことなのかな。パンフでの佐藤さんの語り口が超意味深だけど、まさか水嶋ヒロさん本人だった可能性ある……?

主題歌

当時のOPをアレンジした『NEXT LEVEL Pass the tofu Version』。歌うのは加賀美、矢車さん、風間の3名。何やねん、「tofu」ってw
なお、歌詞も2番はオリジナルになっている模様。個人的には周年作では当時の曲を使ってほしいタイプなので、ここはあまりピンとこなかったかなぁ。

まとめ

主役不在で周年記念作をやるならこうなるよなという納得感の強い作品だったね。『ジオウ』の『カブト』編も似たような論法で作られてたよな。
次世代へ受け継ぐストーリーとなっていて、周年作として期待されているものかはさておき、ひとつの作品として綺麗にまとまっている点は良かったですね。

今回もちゃんとあった高岩さんを探せのコーナー。『555 20th』『アギト』25周年に比べて出演時間は長めではあったが、ずっとメットを被っていたので油断していると見逃しそう。
なおハイパーゼクターは出番無し。

本作をもって仮面ライダーのVシネ展開は休止となるらしい。復活することはあるんだろうか。ファンとしてはきっちり映画として予算を取ってやってもらいたくはあるが、全体的な作品の本数が激減したら嫌かもなぁ……。

今回みたいに当時の主役は呼べないが、新作をやれる程度にはキャストが集められるみたいな状況の受け皿としては良さそうなんだが。
裏を返せば、来年予定されてる『電王』20周年作はキャスティングに期待して良いってことなの……?

燃:A+ 萌:A- 笑:A- 総:S-

シリーズリンク
・仮面ライダージオウ EP38「2019:カブトにえらばれしもの」

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