
著:最条 真(しん) イラスト:luna
「いつか、私のことを殺せるくらいに愛してね」
MF文庫J2025年11月の新刊。約2日の積み。第21回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作品。応募タイトルは「魔女と毒殺文芸部」。
文芸部、それも頭に毒殺と付けられたら気になっちゃうでしょうがよ。
タイトルロゴや表紙イラストのオシャレさも目を惹くね。表紙イラストが裏表紙にまで食い込んでるのって、MFでは初めてみたような。他にもあるのかしら。
不死の呪いを受けた少女、胡桃沢加恋。彼女を殺せるのは真に彼女を愛している者だけ。自身を殺してほしいと頼まれたアサギは加恋への気持ちを押し隠しながら、彼女が生を望むよう働きかけて……。
切ない系ラブストーリーと見せかけて、意外と俗っぽい台詞回しもあったり、ゾクっとするような怖さもあったりで、何とも不思議な空気感。一昔前のMF文庫ってこういうラブコメいっぱい出てなかった?偏見か?
最初からヒロイン候補が3人いるのもMFテンプレートっぽいw
残念だったのは文芸部である必要性が皆無だったことよねぇ。新聞部でも文化研究部でもいいし、何ならそもそも部活に所属するという展開すら必須ではないかもしれない。後書きでも言及しているので自覚はある模様。
これによって本来よりもマイナス点が大きくなっちゃったな。
アサギの記憶から消えた、当時付き合っていた彼女ってのはココンのことなのかなぁとか疑問は残っているし、タイトルやラストの描写からして続刊前提のつくりではあるんだけど、続きを読みたいとは思わされるほどのインパクトは無かったかなぁ……。
燃:B- 萌:A- 笑:B+ 総:A-
MF文庫Jライトノベル新人賞佳作リンク
・やってきたよ、ドルイドさん!(第4回、2008/10)
・竜王女は天に舞う One-seventh Dragon Princess(第5回、2009/11)
・ふぉっくすている? 1本目(第6回、2010/10)
・魔法少女☆仮免許(第6回、2010/10)
・社会的には死んでも君を!(第6回、2010/11)
・森羅万象を統べる者 〝万物創造〟(第8回、2012/10)
・ひとりで生きるもん! ~粋がるぼっちと高嶺の花~(第10回、2014/11)
・せんせーのおよめさんになりたいおんなのこはみーんな16さいだよっ?(第13回、2017/11)


コメント