
著:逆井 卓馬 イラスト:遠坂 あさぎ
「巨人の肩を、借りるんだ。文と理の二本槍で、腐った巨塔を打ち倒そう」
2025年7月の新刊。約1ヶ月1週間半の積み。8ヶ月振りの新刊。『ざつ旅謎』からは隔月刊行。
表紙はスラックスタイプの制服に身を包んだ甘南備さん。さりとて別にそれを個性として打ち出すわけじゃないというのは時代だねぇ。
売れ線に全力で背を向けてるスタンスなのは、意図的なのかしら。
さて、黄金週間。偶然発見した先輩達の報告書の中身を確かめるため合宿を敢行することとなった生物部。
甘酸っぱい場面もありながらの合宿はやがて、この街に潜む巨悪の影を浮かび上がらせることに……。
今回も未来から回想する形で本編に入る構成。これはこのシリーズのお約束なのかな。
中盤までは1巻と同じような穏やかな理系部活ものの様相なのだが、この地に根付く大企業の闇が浮かび上がってきてから一気にきな臭く。
今回デルタの相棒となる日知光之(ひじり・みつゆき)は悪を絶対に許さないという苛烈なまでの正義感の持ち主で、その言動はかなり危うく思える。
デルタも相手が先輩だろうと大人だろうと、言うべきことは言うという態度を一貫しているので、そう遠くない内にとんでもないトラブルに発展するんじゃないかと心配。
今回の時点で既に生命を失いかねないような厄介事に首を突っ込んでるし……。何で『豚レバ』から殺伐とした世界観の部分を引き継いじゃうんだよw
大丈夫?1巻のノリが好きで2巻を買った人達引いてない?
闇との対決においては、ヒロインの筈の岩間さんが蚊帳の外になっちゃってるのはいいのかな。
そんな岩間さん、私服姿がめっちゃ可愛いの。絶妙にデコルテを見せやがって……っ!
口絵で芋っぽいジャージ姿を見せていたのはギャップを狙っていたのだろうか。こんなの好きになっちゃうだろ。
デルタの妹ちゃん、なかなかのブラコンのようで本格登場するのが楽しみだな。兄のデルタは呆れているかと思えば、こちらもなかなかの強火のようで。殺害予告は軽めの忠告じゃないんだよなぁw
1巻の時点で一定の売上は出たようで、既に3巻の発売がほぼ決まっているみたいね。
2巻はまぁ1巻の感想書いた時に2巻も読むって言っちゃったし……くらいの気持ちだったが、3巻は素直に読みたいねぇ。
燃:A 萌:A+ 笑:A- 総:A+
シリーズリンク
・よって、初恋は証明された。 -デルタとガンマの理学部ノート1-(2024/11)
コメント