【小説】和カフェこよみ しずさんの春めく推しごはん【感想/ネタバレ】

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著:野村 美月

━━推しはいいよ。人生に光をもたらしてくれる。

徳間文庫2026年1月の新刊。約1週間半の積み。
タイトルの「和」は「なごみ」と読みます。あちこちで本を出している野村さんが徳間文庫にも登場。野村さんの本ならチェックしなきゃね。
もしかして俺、徳間文庫読むのって初めてなのか……?

幾度も引きこもってきた自分に自信が無い女性しずこ。世間では絶世の美貌を持つモデルということになっているが、素の彼女は内気な性格で。
そんなしずこはある日、偶然入ったカフェで、その店員、癒し系大学生の五月(ごがつ)君と出会う。五月君の癒しオーラに魅入られたしずこは彼を推しとして、店に通うようになるが……。

最近の野村さんの例に漏れず、今回も食べ物がメインの連作短編集形式。今回は和食ということで、出て来る食べ物の雰囲気は『月と私』や『紅茶とマドレーヌ』とはがらりと変わっている。個人的にオシャレな和食はあまり美味しそうと思わないかなぁ。
和食は好きだけど、見た目がやたら凝ったものを食べたいわけじゃないというか……。

しずこの引きこもり遍歴は読んでいて辛かったなぁ。親の愛情がズレているというのは何とも……。最後には少しだけ受け入れられるようになって良かったわ……。

人生において推しという存在が何なのか、という部分に焦点が当てられていることもあって、甘々度は弱め。
しずこと五月君の関係性は推しと推される側で終わっちゃうのか、それとも恋愛に発展していくのか……は何とも微妙なところ。
続刊の予定はあるのかしら。続きそうにも見えるし、ここで終わってもいいようにも思える。

燃:C 萌:A- 笑:B- 総:A

著者リンク
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和カフェこよみ しずさんの春めく推しごはん (徳間文庫)

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