
著:fudaraku イラスト:あき
「ことばは何より大切やよ。それっぽさのある儀式を現代人は好みがちやけどね、形骸化した儀式よりもことばの方が相手に届くはずや。人間でも神様でもね」
メディアワークス文庫2026年1月刊行物。約3週間半の積み。
『竜胆の乙女』でデビューしたfudarakuさんの2作目が登場。1年11ヶ月振りの刊行なので、かなり寡作だねぇ。
何かの巻末広告を見て興味が湧いたので読んでみました。
支え合いながらどうにか日々を生きている八千草兄妹。細やかな幸せを糧に生きていたふたりはやがて八千草の一族に掛けられた呪いに深く関わっていくことに……。
主人公は妹、忠生(ただふ)の方。呪いの影響を強く受けていて、酷い皮膚病がある上に重度の喘息持ちで。呪いの発現の仕方が実際にある病気の形で出ているので、読んでいて素直に辛い。こんな極端の状態ではないけど、俺も皮膚は弱いので余計にしんどい。
兄妹のシーンと八千草の一族に連なる人々のシーンが交互に描かれ、呪いの根源に迫っていく構成。
不可思議現象が平然と出て来るのね。ことばが流れる川は風情があって素敵な設定である一方、呪いの描写はしっかりと悍ましい。
次々と人が死んでいく殺伐とした展開から予想出来ないほど気持ち良い〆で驚いちゃった。兄妹の深く強い絆が沁みる結末で良かったね。
シリーズ化出来るような作風ではないだろうから、また2年後くらいに単発作品が出るのかしら。
作家さん自体を好きになった!というほどではなかったかな。
燃:C+ 萌:B+ 笑:B+ 総:A



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