【ラノベ】これが魔法使いの切り札 4.蒼穹の剣士【4巻/感想/ネタバレ】

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著:羊 太郎 イラスト:三嶋 くろね

「勘だ。わりとよく当たる。おかげで今日まで生き延びた」

2025年5月の新刊。約1週間の積み。10ヶ月振りの新刊。『ロクでなし魔術講師と福音後記』からは隔月刊行。
相変わらず進級出来る可能性が見当たらないリクス。今度はダードリック魔法大会への出場を狙うことに。
しかしその裏では大会をきっかけに祈祷魔法派の重鎮が動き出していて……。

サブタイ見た時点で、あっ……(察し)となり、帯の煽り方を目にしてオワタ/(^o^)\ってなったよね。
どう見ても打ち切りです。本当に有り難うございました。まぁ凄い勢いで話を畳む畳む。

結局リクスの正体は、黎明の剣士が転生後の魔王を救うために錬金術師に造ってもらった自身を模した人形ってことだったのね。納得の回答である。
黎明のその先が蒼穹という結論は本作独自で良かった。『ロクアカ』では確か黎明が到達点だったもんな。

アルフレッド、しれっと仲間みたいな扱いになってるの笑うわw
『ロクアカ』で言うところのハーレイ先生じゃんw
まだ4巻でしかないので、エピローグもさらっと。リクス達の学園生活はまだまだ続く……みたいな〆方で。

後書きの語り口、打ち切りなんだけど言えないみたいなオーラをひしひしと感じる……w
デビュー10周年記念の新シリーズみたいな立ち位置だったもんな……どうしてこんなことに……。

総評

ここで書いておかないと書くタイミングがあるか分からないので……。
そんな具合でこれで勝てなきゃ嘘でしょという布陣のファンタジア文庫『これが魔法使いの切り札』これにて閉幕……か?足掛け僅か1年半か……。

気付けば羊さんのシリーズの中で最短作品となってしまったぞ……。ここからしれっと5巻が出ると思えない。出るなら意気揚々と後書きで宣伝しそうなもんだしなぁ。

うーん、大ヒットとなった『ロクアカ』と同じ絵師さんと組んで新しい魔法学園モノを、という狙いは至極真っ当だった筈なんだが……。個人的にはギャグもシリアスも振り切れないままだったかなぁと。

主人公を学生にしたのはメインターゲットからしたら感情移入しやすいってことになるだろうけど、そもそもリクスのバックボーンが全然共感出来るようなものじゃないんだよな……w
今思えば深淵最上位七十二柱の設定ってテコ入れだったんかしら。

カクヨムで『ロクアカ』の番外編を連載しているようなので、暫くはそれで誤魔化すとして、マジでそろそろ数年間は軸になるシリーズを立ち上げないとやべーぞ……。

燃:A 萌:A- 笑:A 総:A

シリーズリンク
・これが魔法使いの切り札 3.微笑みの公女(2024/07)

著者リンク
・ロクでなし魔術講師と福音後記(2025/03)

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これが魔法使いの切り札 4.蒼穹の剣士 (富士見ファンタジア文庫)

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